節くれだった木の幹、葉を落とした枝、蔦(ツタ)、麦わらの編み物などによって人物像を構成したこの『冬』は、四季を表わす連作の1枚で、そのうち『夏』がやはりウィーン美術史美術館に所蔵され、失われた『春』と『秋』についてはレプリカが知られている。
いずれも、季節を表わす植物や果物によって形作られた人物像である。ウィーンには、ほかに『火』(火に関係する道具による人物像)と『水』(海の生き物による人物像)という対作品もある。
解説:有川 治男(学習院大学 教授)
【関連イベント】
アルチンボルド展
会期:2017年6月20日(火)-9月24日(日)