スルバラン(フランシスコ・デ・スルバラン), プラド美術館

「無原罪のお宿り」 スルバラン(フランシスコ・デ・スルバラン)

無原罪のお宿り
年代:1630-1635年頃
製法:油彩、カンヴァス
収蔵美術館:プラド美術館

本作は、マリアが、神の恵みにより母アンナの胎内に奇跡的に宿ったという教義に基づく。

このテーマは、対抗宗教改革の気運が高じた当時のスペインで熱狂的に支持されていた。

画像や象徴が細かく規定されたが、スルバランはそれらを尊重しつつ、つつましやかで、しかも天上的栄光に満ちたマリア像を創造している。

解説:安發 和彰(東北芸術工科大学 教授)
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