「聖カシルダ」 スルバラン(フランシスコ・デ・スルバラン) 作者:フランシスコ・デ・スルバラン 年代:1640年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:プラド美術館 このような当世風の豪華な衣装をまとう一連の聖女像は、厳格な“修道士の画家”スルバランにしてはいかにも異色の作である。 これらは、独立した礼拝図、あるいは連作として教会内に飾られ、祭壇に向かう聖なる行列を模したようである。 本作は冠を戴くことで聖エリサベト(ポルトガルの)ともされる。 解説:安發 和彰(東北芸術工科大学 教授) あわせて見たい絵画・コラム【コラム】行動派の旅の絵師、北斎 -常に高みを目指し続け、精進を続けた- / 藤 ひさし「快楽の園」 ヒエロニムス・ボス「没後50年 藤田嗣治展」【コラム】美術の皮膚(122)「ハプスブルグ~スペイン絵画黄金時代~」 スポンサードリンク