世界の美術館

「戦艦テメレール号」 ターナー(ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー)

戦艦テメレール号
年代:1838年
製法:油彩、カンヴァス

この絵は1839年のロイヤル・アカデミーに出品されて以来、イギリス人に“郷愁”をかきたて続けてきた作品である。

このテメレール号は、ターナーがすでに1808年の『トラファルガーの海戦』の中で登場させているが、今回は役目を終えたテメレール号がシーアネスからデプトフォードに解体のため引かれていく様子を描いている。

静かな日没に美しく映える蒸気船のシルエットは、去りゆくものの気高さを示しており、感動的な作品となっている。

解説:田辺 清(大東文化大学 教授)
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