パステル画の名手モーリス・カンタン・ド・ラ・トゥールの代表作として知られている作品。
ポンパドゥール夫人はルイ十五世の寵姫(ちょうき)で、文学や音楽の才能に長けた人物であった。この作品では、優雅な衣服に身を包んだ夫人の姿が、色鮮やかなパステルの輝きを伴ってきらびやかに描かれている。
しかし、机上には“百科全書”などの書籍が並び、さらに足もとのスケッチ挟みや、手にした楽譜から、夫人の典雅さのみならず、文芸への趣味も十分に表されている。
解説:橋 秀文(神奈川県立近代美術館 主任学芸員)
パステル画の名手モーリス・カンタン・ド・ラ・トゥールの代表作として知られている作品。
ポンパドゥール夫人はルイ十五世の寵姫(ちょうき)で、文学や音楽の才能に長けた人物であった。この作品では、優雅な衣服に身を包んだ夫人の姿が、色鮮やかなパステルの輝きを伴ってきらびやかに描かれている。
しかし、机上には“百科全書”などの書籍が並び、さらに足もとのスケッチ挟みや、手にした楽譜から、夫人の典雅さのみならず、文芸への趣味も十分に表されている。