カンスタブルと並び称される19世紀イギリス風景画家ターナーは、初期の頃、克明に細部を表した地誌的な水彩画を描いていたが、19世紀初頭に油彩画を描き始めてから徐々に細部を略す大胆な表現方法をとるようになっていった。
この作品は、その太陽が大気を黄金色に輝かせ、調和的な色彩の世界を示していることから、ターナーの盛期である1835〜40年頃の作と思われる。
解説:橋 秀文(神奈川県立近代美術館 主任学芸員)
カンスタブルと並び称される19世紀イギリス風景画家ターナーは、初期の頃、克明に細部を表した地誌的な水彩画を描いていたが、19世紀初頭に油彩画を描き始めてから徐々に細部を略す大胆な表現方法をとるようになっていった。
この作品は、その太陽が大気を黄金色に輝かせ、調和的な色彩の世界を示していることから、ターナーの盛期である1835〜40年頃の作と思われる。