モーリス・カンタン・ド・ラ・トゥール, ルーヴル美術館

「ポンパドゥール夫人の肖像」 モーリス・カンタン・ド・ラ・トゥール

ポンパドゥール夫人の肖像
題名:ポンパドゥール夫人の肖像
年代:1752年
製法:パステル、紙
収蔵美術館:ルーブル美術館

パステル画の名手モーリス・カンタン・ド・ラ・トゥールの代表作として知られている作品。

ポンパドゥール夫人はルイ十五世の寵姫(ちょうき)で、文学や音楽の才能に長けた人物であった。この作品では、優雅な衣服に身を包んだ夫人の姿が、色鮮やかなパステルの輝きを伴ってきらびやかに描かれている。

しかし、机上には“百科全書”などの書籍が並び、さらに足もとのスケッチ挟みや、手にした楽譜から、夫人の典雅さのみならず、文芸への趣味も十分に表されている。

解説:橋 秀文(神奈川県立近代美術館 主任学芸員)
    スポンサードリンク