ジェリコー(テオドール・ジェリコー), ルーヴル美術館

「メデューズ号の筏」 ジェリコー(テオドール・ジェリコー)

メデューズ号の筏
題名:メデューズ号の筏
年代:1818-1819年
製法:油彩、カンヴァス
収蔵美術館:ルーブル美術館

ジェリコーの代表作であるとともに、フランス・ロマン主義絵画の代表作として忘れることのできない作品である。

主題は、実際に1816年7月2日に難破したフランスの帆船メデューズ号の事件をもとに想を得たものである。漂流ののち、救助に来た船を見いだし狂喜する筏(いかだ)の人々の姿を、ジェリコーはピラミッド型構図を使ってダイナミックに表現している。

制作にあたり、ジェリコーは生存者の話を聴いたり、死体置き場で死人をじっくり観察して作品に現実味を持たせるよう努力したという。

解説:橋 秀文(神奈川県立近代美術館 主任学芸員)
    スポンサードリンク