
ジェラールはダヴィッドの高弟で、この作品はその代表作。主題はアモール(キューピッド)と美少女プシュケの恋物語である。
ギリシャ神話の世界にしては世俗性が強く、それでいてその肉体表現は、現実離れしたギリシャ彫刻の裸体表現を意識した新古典主義的なものとなっている。
ここには師ダヴィッドの芸術が持つ厳格さはなく、その代わりに甘くほのかな情感が画面全体を包み込んでいる。
解説:橋 秀文(神奈川県立近代美術館 主任学芸員)
ジェラールはダヴィッドの高弟で、この作品はその代表作。主題はアモール(キューピッド)と美少女プシュケの恋物語である。
ギリシャ神話の世界にしては世俗性が強く、それでいてその肉体表現は、現実離れしたギリシャ彫刻の裸体表現を意識した新古典主義的なものとなっている。
ここには師ダヴィッドの芸術が持つ厳格さはなく、その代わりに甘くほのかな情感が画面全体を包み込んでいる。