「大工の聖ヨセフ」 ジョルジュ・ド・ラ・トゥール 作者:ジョルジュ・ド・ラ・トゥール 年代:1640年頃 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:ルーブル美術館 ジョルジュ・ド・ラ・トゥールはロレーヌ地方のリュネヴィルという町で活躍した画家。ドラマティックな夜の光の表現やリアルな庶民的人物像にイタリアのカラヴァッジオやその様式を吸収したオランダ絵画の強い影響が表れている。 大工であったイエスの養父ヨセフが仕事場で働いており、少年イエスがかたわらに描かれている。厳格な構図、蝋燭(ろうそく)の光と周囲の闇との対比、視線と表情の鋭い描写が深い精神性と緊張感を生み出している。(太田) あわせて見たい絵画・コラム「夕べ」 クロード・ロラン【コラム】美術の皮膚(171)マネの黒とマネの闇~父親への畏怖とコンプレックス~【コラム】美術の皮膚(5)「解放こそがモダン・アート」「三美神」 バルドゥング・グリーン スポンサードリンク