「いかさま師」 ジョルジュ・ド・ラ・トゥール 作者:ジョルジュ・ド・ラ・トゥール 年代:1630年代 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:ルーブル美術館 ジョルジュ・ド・ラ・トゥールは瞑想的な“夜”の宗教画のほかに、こうした鮮やかな色彩と明解な描写による風俗画も描いた。 富裕な身なりの婦人にワインを差し出す給仕の女が、左端の男のいかさまを目で婦人に伝えているが、右端の男は、この緊張した駆け引きにはとんと気づいていない。主題においても、リアルな表現においても初期のカラヴァッジオの影響が明らかである。(太田) あわせて見たい絵画・コラム【コラム】美術の皮膚(143)カラバッジョ~才能はしばしば妬まれる~「嵐(テンペスタ)」 ジョルジョーネ【コラム】美術の皮膚(22)「近世のご長寿画家たち②~近代絵画の祖父?シャルダンまで~」【コラム】美術の皮膚(71)「“幸福の画家”の苦悩~分け与えるほどある幸福~」 スポンサードリンク