「キリストの埋葬」 ミケランジェロ・メリジ・ダ・カラヴァッジオ 作者:ミケランジェロ・メリジ・ダ・カラヴァッジオ 年代:1600-04年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:ヴァティカン美術館 アリマタヤのヨセフが遺骸の頭部を支え、ニコデモは足の方を持つ。悲しみを耐えて祈る聖母とマグダラのマリア。両手を大きく広げ、激しい悲しみを表す女。 父を失った農民一家を描いたような生々しい表現は人々を強烈な哀哭(あいこく)にいざなう。石棺の冷たさも伝わってくるようである。 光と闇の強烈なコントラストがこの出来事の現実を冷酷に抉り出す。この光で浮き彫りにする明暗の表現方法は、バロック絵画に深い影響を与えるものとなった。(高草) スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧