ヴァン・ダイク (アンソニー・ヴァン・ダイク), ナショナル・ギャラリー

「チャールズ一世騎馬像」 ヴァン・ダイク (アンソニー・ヴァン・ダイク)

チャールズ一世騎馬像
年代:1638年頃
製法:油彩、カンヴァス

フランドル出身のヴァン・ダイクは、美術史上最も成功した肖像画家のひとりである。

19歳の時、生地アントウェルペンでルーベンスの助手になり、1621年から翌年にかけてイタリアを歴訪。すでに肖像画家として名の出ていたヴァン・ダイクは、1632年、イギリスに招かれ、チャールズ一世の宮廷画家に任命された。

この作品は、数あるチャールズ一世の肖像画の中で最も優れたものと言ってよい。さっそうとした馬上姿に、国王の洗練ぶりがうかがえる。

解説:田辺 徹(美術評論家)
    スポンサードリンク