「独楽を回す少年」 ジャン・シメオン・シャルダン 作者:ジャン・シメオン・シャルダン 年代:1738年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:ルーブル美術館 シャルダンは子供とその遊びに限りない共感を示した。この絵のモデルは当時10歳。銀行家、宝石商の息子で、のちに重要な絵画収集家となった。 半ば開いた引き出しからはチョーク挟みがのぞき、机の上には羽ペンと紙片が置かれて、この子が勉強を中断して遊びに夢中になっていることを物語る。 机の面と壁の緑と赤の太い帯が安定した画面を構成し、明るい色のおしゃれなチョッキを着た少年の穏やかな沈黙が美しい。ただ回転する白い独楽(こま)だけが動いている。(太田) スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧