「ラケットとシャトルをもつ少女」 ジャン・シメオン・シャルダン 作者:ジャン・シメオン・シャルダン 年代:1740年頃 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:ウフィーツィ美術館 17世紀のフランス絵画において、シャルダンはヴァトーやブーシェと並んで重要な画家であった。 しかし彼らが優美で貴族的な作品を描いたのに対し、シャルダンは中流階級の質素ではあるが温かみのある日常生活を好んで取り上げた。 ここに描かれたラケットを持つ少女も、王妃や著名な貴族の娘ではなく、どこにでもいそうな普通の女の子である。 ここには子供へ向けられた画家の温かいまなざしがひしひしと感じ取れる。 あわせて見たい絵画・コラム【コラム】美術の皮膚(59)「おしゃべりな絵画~尽きない情報量~」【コラム】美術の皮膚(6)「主題の終焉という革命」【コラム】美術の皮膚(100)「世紀末芸術~江戸時代と大英帝国~」【コラム】美術の皮膚(58)「おしゃべりな絵画~歴史の証人ゴヤ~」 スポンサードリンク