フォンテーヌブロー派, ルーヴル美術館

「ガブリエル・デストレとその妹」 フォンテーヌブロー派

ガブリエル・デストレとその妹
題名:ガブリエル・デストレとその妹
年代:16世紀末
製法:油彩、板
収蔵美術館:ルーブル美術館

フォンテーヌブロー派は、好んで貴婦人の入浴図を描いたが、その中で特に有名な作品。

アンリ四世の寵妾(ちょうしょう)ガブリエル・デストレとその妹のひとりがモデルと考えられている。ガブリエルの指輪を見せる手と、妹の乳首をつまむ手の動きが、美しい裸体にリズミカルな生気を与えている。

このポーズをはじめ、背後の縫い物をする婦人や暖炉の上の画中画など謎に満ちた作品であるが、独特の冷やかな官能性は魅惑的である。

解説:太田 泰人(神奈川県立近代美術館 普及課長)
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