「サビーニーの女たち」 ジャック・ルイ・ダヴィッド 作者:ジャック・ルイ・ダヴィッド 年代:1799年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:ルーブル美術館 新古典主義の領袖(りょうしゅう)として活躍したダヴィッドの、古代に対する考え方を明確に示した作品のひとつ。 彼は古代ギリシャ・ローマの芸術では神々や競技者たちが裸体であることに着眼し、自分の芸術にも古代の戦士たちを裸体で登場させることに決めたのであった。 しかしダヴィッドは、そこに男性の肉体美を追求しようとしたのではなく、不必要なものを取り去り、崇高な精神性をこの裸体に宿らせようと努めたのである。彼ならではの古代世界が、そこにみごとに表現されている。(橋) スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧