「レカミエ夫人の肖像」 ジャック・ルイ・ダヴィッド 作者:ジャック・ルイ・ダヴィッド 年代:1800年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:ルーブル美術館 新古典主義の指導的立場にあったダヴィッドが描いた作品の中でも、珍しく優雅で若々しさに満ち溢れた肖像画である。 モデルはジュリエット・レカミエと言い、パリの富裕な銀行家に嫁ぎ、その美貌と才知によって革命期および帝政期の社交界で注目を一身に集めていた女性である。 レカミエ夫人が、この作品以外にダヴィッドの弟子ジェラールにもう1点肖像画を依頼したことから、ダヴィッドは制作を中断してしまった。皮肉なことに、それであるが故にこの作品は未完の美をたたえている。(橋) スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧