「トルコ風呂」 ドミニック・アングル 作者:ドミニック・アングル 年代:1863年 製法:油彩、板 収蔵美術館:ルーブル美術館 生涯、裸婦の美しさを追求し続けたアングルの晩年の傑作である。この主題は、18世紀に、夫がコンスタンティノープルに英国大使として赴任した際に同行したモンタギュー夫人のしたためた書簡に想を得ている。 アングルが若い頃から『半身の浴女』や『バルパンソンの浴女』などを通して追求し続けていたさまざまな裸婦のポーズが、この画面に再び数多く立ち現れ、この『トルコ風呂』は、いわゆる彼の裸体美の集大成と呼んでもよいものである。(橋) あわせて見たい絵画・コラム【コラム】美術の皮膚(188)マネの黒とマネの闇~集大成に描かれた男~「聖家族」 ミケランジェロ「アンシデイ家の聖母」 ラファエロ・サンティ【コラム】美術の皮膚(23)「近世のご長寿画家たち③~近世と近代の橋渡しを担ったアングルまで~」 スポンサードリンク