アングル(ドミニック・アングル), ルーヴル美術館

「バルパンソンの浴女」 ドミニック・アングル

バルパンソンの浴女
年代:1808年
製法:油彩、カンヴァス
収蔵美術館:ルーブル美術館

新古典主義の画家アングルの『グランド・オダリスク』と並ぶ裸体画の傑作。

舞台装置には、ターバンや水の出る蛇口など少々異国趣味的なところがあるが、アングル自身の追求したのは、もちろん裸婦の背面の曲線の美しさであった。

左側のモスグリーンのカーテンと対応する明るくて柔らかい裸婦の肌が、温かみをもって見る者を魅了する。さらにベッドの白いシーツが清潔感を強調させている。ちなみに、バルパンソンとはこの作品を購入した人物の名前である。(橋)

    スポンサードリンク