ダヴィッド(ジャック・ルイ・ダヴィッド), ルーヴル美術館

「サビーニーの女たち」 ジャック・ルイ・ダヴィッド

サビーニーの女たち
年代:1799年
製法:油彩、カンヴァス
収蔵美術館:ルーブル美術館

新古典主義の領袖(りょうしゅう)として活躍したダヴィッドの、古代に対する考え方を明確に示した作品のひとつ。

彼は古代ギリシャ・ローマの芸術では神々や競技者たちが裸体であることに着眼し、自分の芸術にも古代の戦士たちを裸体で登場させることに決めたのであった。

しかしダヴィッドは、そこに男性の肉体美を追求しようとしたのではなく、不必要なものを取り去り、崇高な精神性をこの裸体に宿らせようと努めたのである。彼ならではの古代世界が、そこにみごとに表現されている。(橋)

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