「カルロス四世の家族」 フランシスコ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス 作者:フランシスコ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス 年代:1800-1801年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:プラド美術館 首席宮廷画家への昇進を記念し、1年近くかけたゴヤ肖像芸術の代表作。 ベラスケスの名作を参考としつつ、ここでは王妃を中心に13人の王家一族を浅い空間にフリーズ状に整列させた。光と闇のリズム、豊麗な色彩、筆触をとどめる流麗なタッチはすでに成熟の域にある。 率直に、リアルに描かれたモデルたちは「上手に描いてくれた」と大いに満足したという。彼らはそれほど無自覚、反道徳的に生きていたのだろう。(大高) あわせて見たい絵画・コラム「イヴリーの戦いにおけるアンリ四世」 ピーテル・パウル・ルーベンス【コラム】美術の皮膚(68)「“幸福の画家”の苦悩~挑戦する苦悩~」「ルーベンスとイサベラ・ブラント」 ピーテル・パウル・ルーベンス【コラム】美術の皮膚(61)「今こそジャポニスムを考えてみる~ヨーロッパで花開いた日本の時代~」 スポンサードリンク