「カルロス四世の家族」 フランシスコ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス 作者:フランシスコ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス 年代:1800-1801年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:プラド美術館 首席宮廷画家への昇進を記念し、1年近くかけたゴヤ肖像芸術の代表作。 ベラスケスの名作を参考としつつ、ここでは王妃を中心に13人の王家一族を浅い空間にフリーズ状に整列させた。光と闇のリズム、豊麗な色彩、筆触をとどめる流麗なタッチはすでに成熟の域にある。 率直に、リアルに描かれたモデルたちは「上手に描いてくれた」と大いに満足したという。彼らはそれほど無自覚、反道徳的に生きていたのだろう。(大高) あわせて見たい絵画・コラム「マドリード、1808年5月3日」 フランシスコ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス【コラム】美術の皮膚(65)「今こそジャポニスムを考えてみる~日本に憧れたゴッホの旅~」【コラム】行動派の旅の絵師、北斎 -常に高みを目指し続け、精進を続けた- / 藤 ひさし「春」 ジャン=フランソワ・ミレー スポンサードリンク