モデルがだれか、また“裸”と“着衣”の2作を巡って最も有名な絵である。粋なスペイン娘“マハ”が、寝台を思わせる豪華な長椅子に寝そべり、裸身をさらしつつ挑むように視線を投げかける。
首の位置や下半身のポーズが不自然でも、その肉体の匂うような蠱惑美(こわくび)にまず圧倒されよう。
ジョルジョーネ以来、画家たちはヴィーナスたちに女体美表現の口実を見いだしてきたが、ここゴヤに至って新時代が開始されたのである。
解説:大高 保二郎(早稲田大学 教授)
モデルがだれか、また“裸”と“着衣”の2作を巡って最も有名な絵である。粋なスペイン娘“マハ”が、寝台を思わせる豪華な長椅子に寝そべり、裸身をさらしつつ挑むように視線を投げかける。
首の位置や下半身のポーズが不自然でも、その肉体の匂うような蠱惑美(こわくび)にまず圧倒されよう。
ジョルジョーネ以来、画家たちはヴィーナスたちに女体美表現の口実を見いだしてきたが、ここゴヤに至って新時代が開始されたのである。
解説:大高 保二郎(早稲田大学 教授)