「母親と二人の子供」 エゴン・シーレ 作者:エゴン・シーレ 年代:1915/17年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:オーストリア絵画館 シーレの作品の中では最も抽象的な形体感覚が示された作品である。画面は中央の母親の白っぽい姿と、両脇の子供の色鮮やかな姿によって形作られている。 その両者の対比と融合は、死にゆくものの中からの新しい生の成長ということを象徴的に表しているのである。 1915年に一度完成され、その後、1917年に手が入れられた作品であり、変更の跡が画面にうかがわれる。 解説:有川 治夫(学習院大学 教授) スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧