「家族」 エゴン・シーレ 作者:エゴン・シーレ 年代:1918年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:オーストリア絵画館 シーレ最晩年の代表的作品。自分と妻とまだ生まれぬ子供の3人家族を描いたもので、ここにはペシミスティックな人生観の中にも生の希望を見いだした画家の姿がある。 しかし彼の人生は、実際にはこうはいかなかった。この年の10月、妊娠6カ月であった妻は流感で亡くなり、彼自身も3日後、同じ病で世を去ったのである。 解説:有川 治夫(学習院大学 教授) あわせて見たい絵画・コラム「大法官セギエ」 ル・ブラン(シャルル・ル・ブラン)【コラム】美術の皮膚(107)「世紀末芸術~千々に乱れてまた重なる混沌~」「サイコロ遊びをする子供たち」 バルトロメー・ムリーリョフランス風景画の巨匠が愛したモメント:カミーユ・コロー『朝、ニンフの踊り』(1850年/オルセー美術館) スポンサードリンク