「ヘルベルト・ライナーの肖像」 エゴン・シーレ 作者:エゴン・シーレ 年代:1910年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:オーストリア絵画館 しばしば「ライナー坊や」とも呼ばれるこの肖像画は、シーレ自身が重要な作品のひとつと考えていたものである。 クリムトが流麗な装飾性の中に人物像と背景を融合させるのに対し、シーレは空間性を全く感じさせない空白の地の上に人物を孤立させる。 その結果、このような子供の像にさえ、人間存在の深淵(しんえん)が顔をのぞかせるのである。 解説:有川 治夫(学習院大学 教授) スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧