「オルナンの埋葬」 ギュスターヴ・クールベ 作者:ギュスターヴ・クールベ 年代:1849-1850年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:オルセー美術館 幅7メートル近い大画面に、クールベの故郷オルナンの50人ほどの人々が描かれており、サロン出品の際には「オルナンにおけるある埋葬の歴史画」という題名がついていた。 古典文献にある出来事や英雄の偉業を描くのが歴史画と信じていた画壇の常識を、彼はゆさぶった。熱心な共和主義者のクールベは、名もない村人の死も「歴史画」になりうるという主張を込めて、レアリスムの画家としての大きな一歩を踏み出したのである。 解説:隠岐 由紀子(帝京平成大学専任講師/美術史家) スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧