世界の美術館

「画家のアトリエ」 ギュスターヴ・クールベ

画家のアトリエ
年代:1855年
製法:油彩、カンヴァス
収蔵美術館:オルセー美術館

この作品には、作者により「わが芸術生活の7年にわたる一時期を定義する現実的寓意(ぐうい)」という副題がつけられており、中央で故郷の風景を描く彼自身の両側に、右端で本を読む詩人ボードレールなど彼の芸術の支援者と、社会矛盾を象徴すると彼が考える人々を配している。

この大作を『オルナンの埋葬』とともに万国博覧会の美術展に飾ることを拒否されたクールベは、美術展のかたわらで自主個展を催してレアリスムの気を吐くのである。

解説:隠岐 由紀子(帝京平成大学専任講師/美術史家)