世界の美術館

「サーカス」 ジョルジュ・スーラ

サーカス
年代:1890-1891年
製法:油彩、カンヴァス
収蔵美術館:オルセー美術館

31歳で世を去ったスーラの未完の大作。

サーカスは、カフェ・コンセールとともに、世紀末のパリ市民の娯楽を担っており、ここに示されているように、最前列から天井桟敷まで様々な階層の観客がともに曲芸を見て楽しむ場であった。

ジュール・シェレのポスター、人間の感情と、線や色彩の表現価値との関係を研究したシャルル・アンリの美学書に影響を受けて、スーラはこの人工楽園的世界を図案化された様式で描き出している。

解説:廣田 治子(多摩美術大学/青山女子短期大学 講師)