
南フランスのマルセイユ湾から望むレスタックを、セザンヌはたびたび描いている。
遠方に広がる海を平面に置き、通常の遠近法で絵に奥行きを出しているが、平らに塗られた絵具が手前に盛り上がってくるようでいながら、前方の山は確かな遠景として収まり、海風がさわやかに感取できる。
筆のタッチで家や樹や岩を表し、輪郭を描かず、絵具を平面的に塗り重ねて遠近感を出したセザンヌ独自の技法が明快に示されている代表的な風景画である。
解説:高草 茂(美術史家)
南フランスのマルセイユ湾から望むレスタックを、セザンヌはたびたび描いている。
遠方に広がる海を平面に置き、通常の遠近法で絵に奥行きを出しているが、平らに塗られた絵具が手前に盛り上がってくるようでいながら、前方の山は確かな遠景として収まり、海風がさわやかに感取できる。
筆のタッチで家や樹や岩を表し、輪郭を描かず、絵具を平面的に塗り重ねて遠近感を出したセザンヌ独自の技法が明快に示されている代表的な風景画である。
解説:高草 茂(美術史家)