「青い花瓶」 ポール・セザンヌ 作者:ポール・セザンヌ 年代:1885-1887年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:オルセー美術館 画面中央やや下方に斜線を引き、右側の窓枠を少し左に傾ける。それに対応するかのように花瓶を同じく左傾させる一方、下端のテーブルの水平線を目立たせ、3個の果実と花瓶の底を揃えて置く。 そして花瓶の背景に白い皿を際立たせ、花の赤、白と葉の緑に対照させる。このリズミカルな構図が青い花瓶を呼吸させ、絵具は平らに塗られながら空気と光を生き生きと滲ませている。 すべてが生きているような、これほど新鮮な静物画は他に例を見ない。 解説:高草 茂(美術史家) スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧