初期ネーデルラント絵画の巨匠ヤン・ヴァン・エイクは、宗教画や肖像画に腕を揮った。
ここに描かれている枢機卿(すうきけい)ニッコロ・アルベルガーティは、1431年、教皇の命を受け、英仏間の百年戦争終結の仲介としてイギリス、フランス、ブルゴーニュの宮廷を訪れた。
当時、ブルゴー二ュのフィリップ善良公の宮廷画家を務めていたヤン・ヴァン・エイクは、その折に枢機卿の姿を銀筆素描にとどめ、それをもとに、この素晴らしい油彩画を描いた。
解説:有川 治男(学習院大学 教授)
初期ネーデルラント絵画の巨匠ヤン・ヴァン・エイクは、宗教画や肖像画に腕を揮った。
ここに描かれている枢機卿(すうきけい)ニッコロ・アルベルガーティは、1431年、教皇の命を受け、英仏間の百年戦争終結の仲介としてイギリス、フランス、ブルゴーニュの宮廷を訪れた。
当時、ブルゴー二ュのフィリップ善良公の宮廷画家を務めていたヤン・ヴァン・エイクは、その折に枢機卿の姿を銀筆素描にとどめ、それをもとに、この素晴らしい油彩画を描いた。