ピッティ美術館, ラファエルロ(ラファエルロ・サンティ)

「ヴェールを被った婦人の肖像」 ラファエロ・サンティ

ヴェールを被った婦人の肖像
年代:1514年
製法:油彩、カンヴァス
収蔵美術館:ピッティ美術館

ラファエロがローマへ赴き、そこでヴェネツィア派の影響を受けたのちの作品とされる。

確かに『マッダレーナ・ドーニの肖像』に比べると、モデルは口元にかすかに笑みをたたえ、胸に右手を当てており、その表情はより豊かになっている。

抑制のきいた色彩は、落ち着いた深みのある雰囲気を作り出している。

解説:松浦 弘明(多摩美術大学 講師)

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