「ヴェールを被った婦人の肖像」 ラファエロ・サンティ 作者:ラファエロ・サンティ 年代:1514年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:ピッティ美術館 ラファエロがローマへ赴き、そこでヴェネツィア派の影響を受けたのちの作品とされる。 確かに『マッダレーナ・ドーニの肖像』に比べると、モデルは口元にかすかに笑みをたたえ、胸に右手を当てており、その表情はより豊かになっている。 抑制のきいた色彩は、落ち着いた深みのある雰囲気を作り出している。 解説:松浦 弘明(多摩美術大学 講師) あわせて見たい絵画・コラム「小鳥のいる聖家族」 バルトロメー・ムリーリョ【コラム】美術の皮膚(71)「“幸福の画家”の苦悩~分け与えるほどある幸福~」「青い花瓶の花」 ヤン・ブリューゲル(父)「東方三博士の礼拝」 ヤン・ブリューゲル(父) スポンサードリンク