アングル(ドミニック・アングル), ルーヴル美術館

「グランド・オダリスク」 アングル(ドミニック・アングル)

グランド・オダリスク
題名:グランド・オダリスク
年代:1814年
製法:油彩、カンヴァス
収蔵美術館:ルーブル美術館

新古典主義の巨匠と言われるアングルではあるが、かなりロマンティックな官能性の見受けられる彼の裸体画の代表作。

オダリスクとは、東方世界の王宮ハーレムの美女のことを指すが、ここでも異国情緒に満ちた道具立てがなされている。そうした雰囲気の中で、背中を誇張して引き伸ばされた裸女が、けだるそうにベッドに横たわっている。

現実離れした異国世界を設定することによって、アングルはこの裸婦の人工的な背中の曲線美を自然なものに見せることができたのだった。(橋)

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