ヴァティカン美術館, ラファエルロ(ラファエルロ・サンティ)

「キリストの変容」 ラファエロ・サンティ

キリストの変容
年代:1518-20年
製法:油彩、板
収蔵美術館:ヴァティカン美術館

ガリラヤのタボル山に使徒たちを連れて登り、キリストがその眼前で姿を変え、自ら神であることを示した。

顔は太陽のように輝き、衣は白く光り、モーセとエリヤが両脇に現れる。と、輝く雲の中から「これはわが子である」という天の声が聞え、使徒たちは驚き、ひれ伏す。

すべてラファエロ自身の手で描かれた作品で、最後にキリストの顔を描き終えると画家は死に見舞われた。前景に跪く女性は「信仰によってのみ得られる神の恩寵」を表している。

解説:高草 茂(美術史家)

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