18世紀スペイン最大の画家ゴヤは、1789年、43歳でカルロス四世の宮廷画家となるまでは地道な活動を続けていたが、その間にヴェネツィア派をはじめとするイタリア絵画を研究していたものと思われる。
この肖像画は、カスティーリャの参議官アントニオ・ポルセルの夫人イサベル・コボスをモデルにしており、歓待への返礼として描かれたらしい。
彼女は当時の貴族の間で流行した衣装を身に着けており、ゴヤの風俗への強い関心がわかる。
解説:田辺 清(大東文化大学 教授)
18世紀スペイン最大の画家ゴヤは、1789年、43歳でカルロス四世の宮廷画家となるまでは地道な活動を続けていたが、その間にヴェネツィア派をはじめとするイタリア絵画を研究していたものと思われる。
この肖像画は、カスティーリャの参議官アントニオ・ポルセルの夫人イサベル・コボスをモデルにしており、歓待への返礼として描かれたらしい。
彼女は当時の貴族の間で流行した衣装を身に着けており、ゴヤの風俗への強い関心がわかる。
解説:田辺 清(大東文化大学 教授)