プーサン(ニコラ・プーサン), ルーヴル美術館

「アルカディアの牧人」 ニコラ・プーサン

アルカディアの牧人
年代:1638-1639年
製法:油彩、カンヴァス
収蔵美術館:ルーブル美術館

古典主義の画家プーサンの最もよく知られた名品のひとつ。

どこか憂いを漂わせた緑豊かな風景を背景に、画面中央には大きな墓石が置かれ、3人の羊飼とひとりの娘がその前に集まっている。

若者たちが読み取ろうとしている墓の表面の銘文には、「われアルカディアにもあり」とある。至福の理想郷と思われたアルカディアにも、恐ろしい死は存在することを暗示している。ノスタルジックで瞑想的な雰囲気が静かに心を打つ作品である。(太田)

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