世界の美術館

「詩人の霊感」 ニコラ・プーサン

詩人の霊感
年代:1630年頃
製法:油彩、カンヴァス
収蔵美術館:ルーブル美術館

大きな木の下に座る月桂冠をいただいたアポロンが、竪琴を膝の上に支えながら、右側のペンと本を持つ詩人に霊感を与えている。

アポロンの足もとにいるプットーの持つ本に「オデュッセイ」の文字が見えることから、詩人が想を練っているのが叙事詩であることがわかる。

左端には叙事詩をつかさどるミューズ、カリオペーの端正な横顔が見える。人物を大きくして安定したみごとな構図に収めた堂々たる古典主義的名作である。(太田)