「詩人の霊感」 ニコラ・プーサン 作者:ニコラ・プーサン 年代:1630年頃 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:ルーブル美術館 大きな木の下に座る月桂冠をいただいたアポロンが、竪琴を膝の上に支えながら、右側のペンと本を持つ詩人に霊感を与えている。 アポロンの足もとにいるプットーの持つ本に「オデュッセイ」の文字が見えることから、詩人が想を練っているのが叙事詩であることがわかる。 左端には叙事詩をつかさどるミューズ、カリオペーの端正な横顔が見える。人物を大きくして安定したみごとな構図に収めた堂々たる古典主義的名作である。(太田) あわせて見たい絵画・コラムボストン美術館 パリジェンヌ展〜時代を映す女性たち【コラム】美術の皮膚(93)「世紀末芸術~混沌から生まれる新しい波~」「レースを編む女」 フェルメール(ヤン・フェルメール)「デルフトの小路」 ヤン・フェルメール スポンサードリンク