ドラクロワ自ら「虐殺第2号」と呼んだロマン主義絵画の代表作である。イギリス・ロマン主義の詩人バイロンの同主題の劇詩から着想を得たもの。
古代アッシリアの王サルダナパールが栄華の限りを尽したが、敵に攻撃された時、宿命ととらえ静観して自らの死を迎える王の姿と、周囲の混乱した様子とを対比させ劇的に表現している。その画面に渦巻く対角線構図は、熱っぽい色彩表現と相まって、ダイナミックな表現を生み出している。
解説:橋 秀文(神奈川県立近代美術館 主任学芸員)
ドラクロワ自ら「虐殺第2号」と呼んだロマン主義絵画の代表作である。イギリス・ロマン主義の詩人バイロンの同主題の劇詩から着想を得たもの。
古代アッシリアの王サルダナパールが栄華の限りを尽したが、敵に攻撃された時、宿命ととらえ静観して自らの死を迎える王の姿と、周囲の混乱した様子とを対比させ劇的に表現している。その画面に渦巻く対角線構図は、熱っぽい色彩表現と相まって、ダイナミックな表現を生み出している。