ドラクロワ(ウジェーヌ・ドラクロワ), ルーヴル美術館

「民衆を導く自由の女神」 ウジェーヌ・ドラクロワ

民衆を導く自由の女神
年代:1830年
製法:油彩、カンヴァス
収蔵美術館:ルーブル美術館

フランス・ロマン主義の旗手ドラクロワは、現実からかけ離れ、想像力を逞しくして、情念の燃えさかるロマンティックな情景を次々と描き出していった。

そうした中で、この作品はほとんど唯一、現実の出来事から取材されたものと言える。しかし、ここでもドラクロワの情熱は冷めることなく、民衆を扇動する自由の女神の寓意像(ぐういぞう)が生々しくドラマティックにとらえられており、画面に自由を求める憧憬の念が永遠に刻印された忘れ難い名作となっている。(橋)

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