エルミタージュ美術館, ドラクロワ(ウジェーヌ・ドラクロワ)

「モロッコのライオン狩り」 ウジェーヌ・ドラクロワ

モロッコのライオン狩り
年代:1854年
製法:油彩、カンヴァス

動物に強い関心を持っていたドラクロワは、馬、ライオン、虎などを好んで描いた。中でも、ルーベンスの影響もあり、ライオンと騎馬の狩人の闘争図を多数描いている。

この作品もそのひとつであるが、ここでは北アフリカの大きな岩山、地平まで続く荒れ地を背景に身体を休めているライオン、それをねらうアラビア人の狩人など、この絵に見られるように明るい光の中に広がる異国的な情景を、いかにも自由な筆致で描いている。

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