世界の美術館

「アポロとクマエの巫女のいるバイの港」 クロード・ロラン

アポロとクマエの巫女のいるバイの港
年代:1650年頃
製法:油彩、カンヴァス

ロランもプーサンと同様、生涯のほとんどをイタリア、特にローマに送ったフランスの画家で、古典的な題材による風景画を描いた。ここでは前景にクマエの巫女(みこ)に恋したアポロを描き、左に古代の廃祉(はいし)、後景に古代都市が配置されている。

水平線の彼方から明るく開けている空の下で、入り江の波、樹木の葉が穏やかな光を吸っている。ロランの作品は、その後同じくイタリアに留学したコローの近代的な風景画に、大きな影響を与えた。