世界の美術館

「リンゴの木の下の聖母子」 ルーカス・クラーナハ(父)

リンゴの木の下の聖母子
年代:1525-1536年頃
製法:油彩、板からカンヴァスに移しかえ

クラーナハ(父)はドイツのルネサンスを代表する画家のひとり。

長い茶褐色の髪を肩に下げ、それと一目でわかるクラーナハ独特の目を持ったこの聖母は、画家が肖像画や神話画でも繰り返し描いた美女の典型。

頭上のリンゴと幼児キリストの手にあるリンゴは、もちろん人間の原罪を象徴しているが、ここではそれが画面に活気を与えていて、むしろ人間の性の目覚めを讃美し、ルネサンスの息吹を伝えている。