『愚者の船』は、ドイツの学者・諷刺作家セバスティアン・ブラントの長大な寓意詩(ぐういし:1494年刊行)。
“愚者の楽園”ナラゴニアに船出する愚か者たちの物語で、同時代の愚行や乱れた生活態度、暴飲や好色などの悪徳、聖職者や法律家の腐敗などについて諷刺的な批判が盛り込まれている。
このヒエロニムス・ボスの有名な絵では、小船に乗る飲んだくれの一団が描かれており、そこにはリュートを弾き、歌を歌う修道士と尼僧もいる。
解説:太田 泰人(神奈川県立近代美術館 普及課長)
『愚者の船』は、ドイツの学者・諷刺作家セバスティアン・ブラントの長大な寓意詩(ぐういし:1494年刊行)。
“愚者の楽園”ナラゴニアに船出する愚か者たちの物語で、同時代の愚行や乱れた生活態度、暴飲や好色などの悪徳、聖職者や法律家の腐敗などについて諷刺的な批判が盛り込まれている。
このヒエロニムス・ボスの有名な絵では、小船に乗る飲んだくれの一団が描かれており、そこにはリュートを弾き、歌を歌う修道士と尼僧もいる。