「乾草車」 ボス (ヒエロニムス・ボス) 作者:ヒエロニムス・ボス 年代:1490-1495年 製法:油彩、板 収蔵美術館:プラド美術館 ヒエロニムス・ボスの代表的な祭壇画のひとつ。左にはアダムとエバの登場する『原罪』、右には『地獄』、そして中央パネルには干し草を積んだ巨大な荷車とその前に繰り広げられる奇妙な行列が描かれている。 干し草の上では恋人たちが刹那的な快楽に浸り、画面前景では干し草を袋に詰める修道女たちが描かれている。現世の富への執着を戒めているのであろう。 解説:木下 亮(昭和女子大学 教授) あわせて見たい絵画・コラム「メルクリウスとアルグス」 ピーテル・パウル・ルーベンス【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~【コラム】美術の皮膚(143)カラバッジョ~才能はしばしば妬まれる~世紀末パリを彩った儚き花(後編):アルフォンス・ミュシャ/「ジスモンダ」 スポンサードリンク