「第十代ウエストモーランド伯爵ジョン・フェイン」 ローレンス(トーマス・ローレンス) 題名:第十代ウエストモーランド伯爵ジョン・フェイン 作者:トーマス・ローレンス 年代:不明 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:プラド美術館 イギリス肖像画の優れた伝統をよく示しているのが、ジョージ四世の宮廷画家と美術アカデミー会長を務めたローレンスの作品である。 柱に寄りかかった伯爵は議会の公式のマントを羽織り、いくぶん尊大なポーズをとっている。ヴァン・ダイクを思わせるところがあるが、軽い筆致による質感の描出と省略された背景は画家独特のものである。 解説:木下 亮(昭和女子大学 教授) あわせて見たい絵画・コラム「笛を吹く少年」 エドゥワール・マネ【コラム】美術の皮膚(106)「世紀末芸術~クリムトの最期の言葉~」【コラム】美術の皮膚(71)「“幸福の画家”の苦悩~分け与えるほどある幸福~」【コラム】美術の皮膚(46)「盗難絵画④~絵画の帰りを待つ空の「額縁」~」 スポンサードリンク