「カルロス二世」 ミランダ(フアン・カレーニョ・デ・ミランダ) 題名:カルロス二世 作者:フアン・カレーニョ・デ・ミランダ 年代:1670年頃 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:プラド美術館 凋落(ちょうらく)と混乱の著しかった17世紀後半のスペインを治めたカルロス二世は、ハプスブルク王家最後の国王であった。 生来病弱だった若き国王の憂いに満ちた姿が、品位を失うことなく描かれている。 ミランダは、ベラスケスの自由な筆致とルーベンスの豊かな色彩を踏襲し、17世紀宮廷肖像画の伝統の最後を飾るのである。 解説:木下 亮(昭和女子大学 教授) あわせて見たい絵画・コラム「風景の中のヴィーナス」 ルーカス・クラーナハ(父)【コラム】美術の皮膚(61)「今こそジャポニスムを考えてみる~ヨーロッパで花開いた日本の時代~」「桟敷席」 ルノワール (オーギュスト・ルノワール)「髪をすく女」 エドガー・ドガ スポンサードリンク