「死の勝利」 ブリューゲル(父) (ピーテル・ブリューゲル) 題名:死の勝利 作者:ピーテル・ブリューゲル(父) 年代:1560年頃 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:プラド美術館 荒涼たる風景の広がる中、死者の群れが押し寄せてくる。後景では死者による殺戮(さつりく)が繰り広げられ、中景では死者が軍隊のように馬上から人間を駆り立てている。 この世の栄華の空しさをさらに前景で細かく図解してくれるかのようである。 戦争の惨状か、あるいは疫病の恐怖を思わせる戦慄的(せんりつてき)な光景である。 解説:木下 亮(昭和女子大学 教授) あわせて見たい絵画・コラム「サン・ラザール駅」 クロード・モネ「静物(ボデゴン)」 スルバラン(フランシスコ・デ・スルバラン)【コラム】美術の皮膚(39)「花の都フィレンツェの花の画家~華やかで激しい革命~」【コラム】美術の皮膚(104)「世紀末芸術~どうしても“耽美主義”と言いたい~」 スポンサードリンク