「聖アントニウスの誘惑」 ボス(ヒエロニムス・ボス) 作者:ヒエロニムス・ボス 年代:1490年頃 製法:油彩、板 収蔵美術館:プラド美術館 砂漠に隠遁し晩年を過ごした聖人アントニウスが、水辺のほとりで瞑想にふけっている。周囲を奇妙な小悪魔たちが取り囲み、彼を盛んに試している。 しかし、聖人はその攻撃に心乱されることはない。彼のかたわらにはお供の豚が寝そべり、頭巾(ずきん)の右肩には神を象徴する「T」の文字が読める。 解説:木下 亮(昭和女子大学 教授) あわせて見たい絵画・コラム「霧のリーゼンゲビルゲ山地」 フリードリヒ(カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ)「ノアの方舟に乗り込む動物たち」 ヤーコポ・バッサーノ「謝肉祭と四旬節の間の争い」 ピーテル・ブリューゲル(父)「ペテロの殉教」 ミケランジェロ スポンサードリンク