「ラ・プリマヴェーラ(春)」 サンドロ・ボッティチェッリ 作者:サンドロ・ボッティチェッリ 年代:1482年頃 製法:テンペラ、板 収蔵美術館:ウフィーツィ美術館 『ヴィーナスの誕生』とともにボッティチェッリの代表作である。 ここでも登場人物は画面手前に大きく描かれ、背景は生い茂る木々によって閉鎖されており、見る者に奥行きを感じさせない。春の女神「プリマヴェーラ」の衣に施された実に細密な花模様、三美神の透明なヴェールが織り成す線の優美さといい全体に中世的であり、当時の流行様式とは趣を異にしている。 とはいえ現代では、このボッティチェッリ独自の華麗な装飾美を否定する者はだれもいないであろう。 ・「ヴィーナスの誕生」 サンドロ・ボッティチェッリ スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧